臨床美術

弊社の業務の中にアートワークのコーディネート、という仕事があります。

主に新築の建築物の設計やインテリアコンセプトに沿って、館内のポイントとなる場所に
絵画を中心としたアートを提案し、額装や取り付けまで行います。

こう書くと格好よさそうですが、実際は予算だけでなくインテリアのコンセプトも「無い」
ことが結構多く、内装材の色を手がかりに弊社でコンセプトを提案したり、
造花や織物などを「アート風」に仕立てることも多く、きつい仕事です。

先日そういった仕事でお世話になっている画家の先生(先生の作品は「アート風」ではなくホンモノです)が、
取り組んでおられる「臨床美術」の実践の場となるアトリエを開かれたというので、見学に行ってきました。

「アトリエ苗北大路」というところです。

「臨床美術」と聞いても、私にはお恥ずかしながら、よくわからないまま会場に到着です。

先生のご説明によると
臨床美術のアートプログラムは、高齢者の皆さんでも子供でも絵に苦手意識のある大人でも夢中になっていただけるような楽しくとっつきやすい内容で、ビジネスマンのメンタルヘルスケアの場面でもお楽しみいただけ活かせる!ということで活躍の場が広がっているものです。

ということで、何となく理解できました。

確かにアトリエの中を見てみると、食べものなど身近なものを題材としたスケッチや
紙を色々な形に切ったものを、もう一度ならべて貼ってみたりと、楽しそうな雰囲気です。

場所は北大路の商店街の中でしたが、人がひっきりなしにアトリエに入ってきて
関心の高さがうかがえました。

なんでもニュースキャスターの安藤優子さんのお母さんが認知症になった後、絵を習ったことで、

色々な行動が落ち着いて個展まで開いたということで段々世間に広まってきたそうです。

有名人が、というのはあまり私の好みではありませんが、いいことが広まるのは大賛成です。

会場を後にした後は近くでおいしい「うんどん」を食べて帰りました。

うんどんの話はまた後日・・・。

近藤

カテゴリー: インテリアデザイン, 高齢者向け住宅   パーマリンク

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